協会報(第125号)
一般社団法人 愛知県労災指定医協会
副会長 浅 井 貴 裕
日頃より、当協会の運営にご協力を賜り、誠にありがとうございます。長く続いた新型コロナウィルス感染症の呪縛から逃れ、新たな年を迎えた日に能登半島で地震が発生し、甚大な被害が出ております。DMAT などでご活躍された先生もいらっしゃると思います。被災されているすべての皆様、および地域が1日も早く復興されることを祈るばかりです。
8月には南海トラフ地震臨時情報も発令され、不安な時間を過ごすこととなりました。防災への意識が否応なく高められております。
昨年末からの政治家の政治資金不記載問題に比べ、令和6年診療報酬改定では些少とも言える点数算定アップのために費やされる労力だけでなく、ベースアップ評価料など煩わしい点数算定に頭を悩まされている先生も多いと思われます。他方で、任意取得のはずのマイナンバーカードへの保険証登録による既存保険証の新規発行停止など、国民に決して利点でないものも多く推進されています。
明るい話題といえば、パリオリンピック、パラリンピックでの選手たちの生き生きとした表情、しっかり結果を残す姿も多く見られ、感動と共に賞賛の声を上げられた先生も多いことと思います。放送時間の都合上、労務時間に重い瞼と戦われた先生もいらっしゃったのではないでしょうか?
ただし、セレモニーや劣悪な競技環境など問題視されている部分もあります。トライアスロンは、日頃生活排水の流れるセーヌ川でスイムが行われました。競技終了後、体調不良を訴える選手の報道もあり、国際オリンピック委員会には労務災害として認定して頂き、厚い手当てをして頂きたいものです。
そして、なんといっても大谷翔平選手!前人未到の50本塁打、50盗塁をあっさりと達成し、より大きな夢を見させて貰えることを期待してしまいます。
我々は地にしっかり足をつけ、労災医療の質の向上に努めてまいりたいと思っております。
今後も協会運営にご協力賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。