協会報第123号
巻頭言
2023年10月2日、ノーベル生理学・医学賞に、新型コロナウイルスの「mRNAワクチン」の開発で大きな貢献をしたハンガリー出身で、アメリカのペンシルベニア大学の研究者、カタリン・カリコ氏と同じくペンシルベニア大学のドリュー・ワイスマン氏の2人を選んだと発表しました。多くの困難を乗り越えての受賞と聞いています。 一方、日本の医学研究の問題点も色々聞こえて参ります。
小生は、労災保険の審査もしており、5月のコロナ5類移行後、徐々にレセプト枚数が増加している様に感じますが、いかがでしょう。
審査は、毎年2月に「整形外科・外科合同研究会」として社保、国保、労災の審査委員に集合していただき保険の違いによる審査の差が無いようにしています。しかしながら、労災で「骨粗鬆症」等の私病の検査や投薬がよく見られます。また、「処置」の項目で「部位」や「面積」の間違いが多くあります。
当協会では、「労災実務研修会」を年3回、名古屋(尾張を含む)・三河の地区で実施し「整形外科・外科合同研究会」及び「労災審査の見解統一委員会」での変更点をお伝えしています。是非とも御参加ください。
世間では、運送業など2024年問題が大きく取り上げられていますが、医療機関の2024年度問題も当協会関連の「愛知県医療勤務環境改善支援センター」から10月に発送したリーフレットに詳しく記載されています。
しかし、実際は、36協定・就業規則・労働契約等の改善や細かい文言等どのように訂正して良いか?は、素人の小生には不可能のため支援センターに相談しておりますす。懇切丁寧に教えていただき感謝しています。
2024年4月に慌てなくてよいように、先生方も是非御利用ください。
2024年は、ウクライナ戦争が終結し、異常な物価高も収束し、4月の保険改正でせめて物価上昇分の点数改善を願っています。
副会長 井戸田 力